政治への不満やあきらめがあふれる今の社会。
「どうせ変わらない」「自分には関係ない」――そんな空気が広がっています。
でも、本当にそれでいいのでしょうか?

ROOTS ARCHIVESは、社会の中で「このままではいけない」と感じ、行動しようとする人たちの活動や想い、現場の実情を記録し、伝えていきます。

これまでも多くのメディアで、「社会運動」は取り上げられてきました。しかし、一般的なメディアの文章はトーン・マナーが固定されており、取り上げられる運動の”範囲”が存在しています。また、社会運動を行う人を「特殊な存在」として扱う”一般人目線”で描かれたり、専門用語や細かな文脈が削ぎ落とされたりして、どうしても紋切り型の記事になりやすい傾向があります。

そうした商業メディアの発信は、一人でも多くの人に情報を届けるために最適化されたものであり、とても尊く価値のある営みです。しかし、それだけでは取りこぼしてしまう”何か”があるという想いから、ROOTS ARCHIVESは運営されています。

だからこそ、統一された文体の取材記事ではなく、社会運動の当事者の寄稿を中心に、知られざる運動の記録や空気感を、なるべく当事者の言葉のまま掲載していきます。
ROOTS ARCHIVESが提供するのはニュース記事ではなく、当事者の想いや体験、気づきを共有し“問題意識を持つ市民のための資料館”のような機能を果たすプラットフォームです。

時に、見慣れない文体で書かれた記事や、前提となる背景を知らないと読みにくい記事もあるかもしれません。しかし、そのような特異さもまた、社会運動に携わる人たちの考え方やスタイルの多様さを表すものだとも考えています。

多くの場合、社会運動のリアルな情報や当事者の想いは、現場の会話や私信でのみ言語化され、時が流れるとともに本人たちの記憶からすらも風化していくものです。
ROOTS ARCHIVESは、様々な形で社会運動に携わってきたメンバーを中心に運営されています。私たちは、そうした貴重な声の「風化」を防ぎながら、運動を遠巻きに見つめる方、関心を持ってこなかった方、むしろ反感を持っている方にまで、運動の内容だけでなく、当事者の想いから渦巻く「空気」までをも伝えられるメディアにしていきたいと思っています。

また、ただの資料集にならないよう、プロの書き手によるインパクトのあるルポや、特定の当事者だからこそ見える社会への視点、社会への新たな眼差しを持つためのカルチャー記事など、幅広いコンテンツを公開していきます。

「社会運動」という言葉も、私たちは幅広く、柔軟に捉えたいと思っています。
たとえば、国会前で声を上げる人。
差別や人権を取り巻く状況の複雑さに向き合う人。
地域で身近な課題に取り組む人。
インターネット上でのみ情報発信をする人、人知れず街にビラを貼る人、政党に属する人、重要な資料を使命感を持って地道に編纂する人、、、。
わかりやすい形で理解されなくても、それぞれの場所で、精一杯に社会と向き合っている人たちがいます。
その中には、「社会運動」と括られることに抵抗感を持つ人もいるかもしれません。

しかし、社会の中で「このままではいけない」と感じ、行動しようとする人の行動は、どのような立場・内容であれ「社会運動」の要素があるものだと考えています。その行動がどのような結果を生むか、その運動には正当性があるか。その問いに対する答えは、読者の皆さま自身とともに、考えながら進んでいきたいと思っています。

そして、もし関心を持てるような運動や活動が見つかったら、是非あなた自身で足を運んでみてください。私たちは、一人ひとりの生き方や思いをつなぎ、広げていきたい。ここは、あなたが社会について語り、誰かとつながり、そして新しい一歩を踏み出すためのスペースです。

ROOTS ARCHIVESは、志を共にするすべての人の参加を歓迎します。
一緒に、足もとから社会を変え、時代を超えて伝えるべきことを、伝えるべき人に届けていきましょう。

最後に、ROOTS ARCHIVESは非営利メディアとして収益化せずに運営しております。今後もコンテンツを充実させ、寄稿者に十分な謝礼をお支払いし続けるためにも、私たちの理念にご賛同いただける方は、「ご支援のお願い」ページよりサポートをご検討いただけますと大変心強いです。

編集長 茂木響平